ひな人形の飾り方のコツと注意する事

ひな人形の飾り方については、特別厳格な決まりがあるわけではなく、その時代、または地方によって、かなり違いが見られます。例えば京都地方では京都御所の天皇の位置にならい男雛を向かって右、女雛を左に飾りますが、東京ではふつうその逆に飾ります。
きれいに飾るには、まず中心をきめて左右バランスよく飾るのがコツです。又、各人形の目線も少しづつ中央を向けると人形が生きてきます。

■親王の冠のつけ方
冠は頭のよい位置にのせて押さえながら、あごにひもを結びます。ひもは耳の前に来るようにしてください。この時、よく顔をよごしたりする事がありますので、やわらかい紙や布でおさえるなどご注意下さい。最後に纓(エイ)を冠のうしろの穴に差します。
親王の冠のつけ方 1親王の冠のつけ方 2親王の冠のつけ方 3

親王台は黒い台の上に畳のついた台を重ねるときは繧繝模様を前にしてください。
六曲屏風は一度いっぱいに引きのばし、折りグセを弱めてから、左右均等に開くように飾って下さい。
ひな人形の段飾りは、すべてを飾った後で動かすと、毛せんにシワやタルミが出て見苦しくなります。飾る場所は事前に慎重に決めて下さい。特に直射日光の当らない場所を選んで下さい。
人形の顔は扱い方が悪いとあとでヨゴレが目立ちます。特に指を直接顔に触れないようにして下さい。多少のよごれは綿棒にごく少量の水をつけて軽くこすると、とれます。
人形は段の上の方から飾りましょう。誤って落しても下の人形をキズつけたりする事がないからです。
ガラスケースを持ち運ぶときは、ケースの上を持たずに下の台を持ってください。
お道具は絵柄の華やかな部分が前面に来ます。