
日本人にとって、人形ははるか昔からひとつの《文化》でした。人形は、時には人々の畏敬や信仰の対象であり、時には子供たちのよき遊び相手であり、また時にはその美しさを愛でる愛玩の対象でもありました。
さらに、四季折々の節句の風習から生れた《ひなまつり》や《端午の節句》からは多くの節句人形が誕生するなど、独自の人形文化が育まれました。こうして長い歴史の中から、さまざまな人形が作られましたが、いつの時代も、日本人が人形を敬い愛する心に変わりはありませんでした。日本人にとって、人形は単なる飾り物や遊び道具ではなく、つねに生命あるものとして扱われてきたのです。
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